【エステ・アロマキャンドル・柑橘ピール】菊輪の佐藤様からお話を伺いました
菊輪/Rukka 佐藤 泉 様
(いつもお世話になっているレモン農家の武市夫妻と)
今回は、自社工房を整備するために「小規模事業者持続化補助金」を活用した取り組みについてお話をお伺いしました。
Q:この事業を始めたきっかけを教えてください。
もともと私は「人を癒す」ことを大切に、エステサロンを始めたのが出発点でした。施術の空間をより心地よくしたいと思い、アロマキャンドルを製作するようになり、施術後にはお茶と一緒に手づくりの柑橘ピールをお茶菓子としてお出ししていました。そのうち、「このピールはただのお菓子ではなく、もっと多くの人の“癒し”につながるのではないか」と感じるようになり、自ら「商品として届けてみよう」と思うようになりました。
Q:小規模事業者持続化補助金を活用した理由は?
これまでは一部の加工場を借りてピール作りをしていましたが、衛生面や設備の制限に課題を感じ、「自分の工房を持ちたい」という思いが強くなっていきました。そこで、商工会に相談し、「小規模事業者持続化補助金」を活用して、ピール専用の加工・保存設備を備えた自社工房を整備しました。
Q:設備導入による変化はありましたか?
自信をもって商品を届けられるようになりました。また、これまでイベント出展が中心だった販売スタイルも、土曜日限定の直売日を設けるなど、販売機会が広がりました。
Q:商品づくりで大切にしていることは?
使用する柑橘はすべて無農薬にこだわり、レモンは提携農家から完全無農薬のものを仕入れ、他の柑橘は自家栽培のものを使用しています。
レシピは、しまなみフレンチフィレールの伊藤シェフからアドバイスをいただき、試行錯誤を重ねながら完成させました。皮と果汁に分け、皮は茹でこぼして柔らかく、果汁は灰汁を取りながら煮てシロップに。そこに皮を浸して2週間かけて糖度を高め、最後は機械乾燥と島風・天日干しで仕上げます。香りと甘みが広がる、やさしい“癒しのお菓子”を目指しています。
Q:今後の目標や課題はありますか?
今後は、柑橘ピールを生かしたコラボ展開に力を入れていきたいと考えています。飲食店や焼き菓子店など、素材の味わいを大切にしてくれるお店と一緒に、新しい商品づくりに挑戦していきたいです。地元の素材や季節の味を生かしながら、一緒に面白い取り組みができるご縁が広がればと思っています。
Q:商工会の支援について感じたことを教えてください。
しまなみ商工会さんには、補助金のことだけでなく、展示会出展や専門家の方の紹介など、事業全体を見てサポートしていただきました。「やりたいこと」を言葉にして整理してもらえたのが、とても助かりました。
- 所在地:今治市大三島町野々江1252
- 定休日:毎週土曜日
- 営業時間:11:00~16:00



